因縁の20年経て…小泉純一郎氏と亀井静香氏が会食 仲介は山崎拓氏
小木雄太
因縁の二人が20年の時を経て手打ちしたのか――。自民党総裁選や郵政民営化をめぐり、かつて対立関係にあった小泉純一郎元首相と亀井静香・元党政調会長が4日夜、東京・銀座の日本料理店で会食した。小泉氏の盟友である山崎拓・元副総裁が仲介したという。
因縁のきっかけは、小泉氏が首相に就いた2001年の総裁選だ。亀井氏も立候補していたが、選挙戦のさなかに小泉氏と政策協定を結び、本選を辞退し、小泉氏支持に回った。しかし、小泉氏は新政権発足後に、協定をほごにして亀井氏と対立した。亀井氏を「抵抗勢力」と位置づけ、反主流派に追いやった。亀井氏は05年、小泉氏の悲願だった郵政民営化のための法案採決で「造反」し、離党。民営化反対を掲げて、同志らと国民新党を立ち上げ、自民から除名処分を受けた。
約3時間半の会食後、小泉氏は朝日新聞の取材に「(郵政民営化の時には)意見は違ったけど、(今日は)仲良く食事した。昔の話をして、今日は面白かった」と話した。