第7回名古屋城が「日本の宝」になるために 求められるのは一人一人の声
名古屋城天守の木造復元では、バリアフリーをどう実現するかは重要課題の一つだ。名古屋城のバリアフリー検討会委員で東洋大の高橋儀平名誉教授(建築学)に名古屋城のバリアフリー化をどう考えるべきか聞いた。
本当に名古屋城を、名古屋の、日本の宝にするならば…
――歴史的建造物や史跡におけるバリアフリー化は進んでいるのでしょうか。
歴史的建造物のバリアフリー化は国内外で進んでいます。群馬県の世界遺産・富岡製糸場では、大規模改修時に見学用の仮設エレベーター(EV)が、改修後にも新規でEVが設置されました。ローマの世界遺産、コロッセオでも以前からEVが設置され、最上階までアクセスできるようになっています。旧東京科学博物館本館のように、EVが設置されたあと、重要文化財に指定されている例もあります。
文化財は、できる限り多くの人が継承して初めて文化になると言われています。障害の有無にかかわらず公平に文化を享受して、次の時代に継承していく義務を私たちは背負っているのです。
――名古屋市は「史実に忠実」な復元をめざし、バリアフリー化案として「1階までの小型昇降機設置」を示していますが、障害者団体が求める最上階までのEV設置は消極的です。
本当に名古屋の、日本の宝に…
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- 【視点】
今年の元日、晴天が広がる名古屋城に足を運びました。正月らしい余興もあり、親子連れや海外の方も含め、実にたくさんの方が新春ムードに包まれた名古屋城を楽しんでいる様子でした。個人的には、元日に城に行くという体験自体が初めてでしたが、改めて名古
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