特殊詐欺の被害金品を受け取る「受け子」などの実行役になった経緯を警察庁が初めて調査したところ、半数近くはSNSを通じた応募で、中年以上では求人情報サイトがきっかけだったケースが目立った。「闇バイト」が特殊詐欺に関わる「入り口」になっている実態が改めて浮かんだ。
今年1~7月に全国の警察に「受け子」や現金を引き出す「出し子」、見張り役、被害品の回収・運搬役などとして逮捕、書類送検された容疑者1079人について、供述や証拠から実行役になった経緯を調べた。
その結果、「SNSで応募」が46・9%の506人を占め、インターネット掲示板も21人(1・9%)あった。2番目は「知人などの紹介」297人(27・5%)で、「知らない人や他の事件の関係者らからの声かけなど」63人(5・8%)、「求人情報サイト」が53人(4・9%)、「ヤミ金の関係者からの誘い」14人(1・3%)などだった。
年代で傾向に違いがある。10代は知人などの紹介が6割近くを占め、SNSが約3割。20代はSNSが5割強を占め、紹介が2割強だ。50代以上では約4割のSNSに続き、求人サイトが全体の4分の1を占めた。求人サイトは40代も1割近くあった。
■入り口は「インディード」「…