4年ぶり「プロレス列車」来月1日にゴング 山形鉄道フラワー長井線

辻岡大助
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 山形鉄道フラワー長井線で10月1日、走る列車の中でプロレスの試合をする「ローカル線プロレス2023」が行われる。コロナ禍のため2020年から3年連続で開催できなかったが、乗客が間近でプロの技に熱狂できる「プロレス列車」が4年ぶりに復活する。

 ローカル線プロレス実行委員会の主催。「プロレス列車」は午前11時8分赤湯駅発の「Aブロック」と午後0時11分長井駅発の「Bブロック」のそれぞれ2両編成で運行され、このうち1両で募集人員55人の乗客がプロレスラーらの試合を観戦する。1席1万500円(税込み)で事前予約制。

 出場選手は東北を拠点に活動しているザ・グレート・サスケさんら「みちのくプロレス」(岩手県滝沢市)の所属選手を中心にした14人。各ブロックに7人ずつが分かれ、車内の通路で対戦する。各ブロックの勝者は午後2時から長井駅北側の特設リングで王座を争い、こちらは無料で観戦できる。

 「ローカル線プロレス」は15年、沿線のにぎわいにつなげようと始まった。実行委によると、その後、全国各地の鉄道でも同様の列車が運行され、フラワー長井線は先駆けになったという。

 実行委員長の喜早(きそう)洋介さん(49)は「列車の車内という空間が日常から非日常に変わるのが『プロレス列車』の醍醐(だいご)味」。フラワー長井線の認知度の向上と利用の拡大もねらいで、例年、県外から訪れる観戦客が多いという。

 プロレス列車のチケットの残りはわずか。乗車希望は喜早さん(090・3363・9324)へ。(辻岡大助)

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