なぜか果物を食べない日本人 目標は1日200gでも4割はゼロ

有料記事食のおしゃべり

大村美香
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 春から夏にかけてはイチゴにサクランボ、スイカにメロン、秋になれば梨、ブドウ、柿、栗。冬にはリンゴとミカン。日本では四季折々の果物が楽しめます。

 しかし、日本人は驚くほど果物を食べていません。厚生労働省の国民健康・栄養調査の最新結果では、20歳以上の38%は、果物の1日摂取量が0グラムです。若い世代ほどその割合が高く、20代は61%、30代55%、40代53%となっています。

 この調査は、ある1日の食事内容を調べるので、1年を通してまったく食べない人の割合とは言えませんが、果物を食べる習慣のない人が相当数いることを示しています。

 ただ、果物は野菜と同じように生活習慣病のリスクを減らし、健康維持に大きな役割を果たしています。

 厚労省は今年、2024年から開始する「健康日本21(第三次)」で、果物摂取量の目標値を1日200グラムと定めました。

 健康日本21は、生活習慣の改善、社会環境の質向上といった健康づくりの各種指標を定めたもの。食生活に関して品目別に挙げられているのは、果物のほか、野菜と食塩の摂取量のみです。「疾患予防に寄与する科学的根拠がそろっている項目を、指標に設定した」と担当者は話します。

 果物摂取量が1日200グラ…

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    田中宝紀
    (NPO法人青少年自立援助センター)
    2023年9月30日12時0分 投稿
    【視点】

    若い世代ほど果物を食べないとのこと。習慣の問題もあるかと思いますが、それ以上に果物の値段が高いことの方が影響しているように思います。経済的に苦しい状況の若者も増えている中で、1つ数百円を出して果物を手に取る余裕があるでしょうか。まずは空腹を

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    サンキュータツオ
    (漫才師・日本語学者)
    2023年9月30日12時0分 投稿
    【視点】

    果物、大好きですし毎日食べたいなと思っていますが、恥ずかしながらスーパーで見かけても「……高くて手が出せないな」ということが多いです。 それでも疲れた自分へのご褒美として買うことがあり、考えてみるとちょっとした贅沢のような感覚です。 コーヒ

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