故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、NHKは、ジャニーズ事務所の所属タレントの番組への新規出演を27日から当面の間、見送ることを決めた。稲葉延雄会長が同日の定例会見で明らかにした。稲葉会長は見合わせる期間について「被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されていることが確認されるまで」とし、番組の中には年末の紅白歌合戦も含まれるとした。

　すでに契約を結んでいるタレントの出演は続けるという。紅白を巡っては、同日開かれたメディア総局長の定例会見でも、山名啓雄メディア総局長が言及。事務所の取り組み状況次第で、所属タレントやグループが一切紅白に出演しない可能性もあるのか問われた際、「現時点ではそうなる」と述べた。

　昨年の紅白では、King　＆　Princeやなにわ男子など事務所所属のグループ6組が出場した。