PFASの水質調査を追加実施へ 東京都、高濃度地域で「地点選定」

伊藤あずさ
[PR]

 健康への影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)の水質調査について、東京都は26日、追加実施の方針を都議会で説明した。精度を高めるために、高濃度の値が検出された地域で調査地点を追加する。年度内に終わらせて結果を公表する予定。

 森村隆行氏(都民ファーストの会)の質問に答えた。

 都環境局によると、水質汚濁防止法に基づき、2021年度から都内260地点の地下水を調査している。これまでに渋谷区立川市など17自治体で国の暫定目標値を上回る値が検出された。

 調査は24年度までに全区域で終える予定だったが、住民から不安の声が出ていることなどから前倒しして、残り130地点を今年度中に終わらせる。

 ただ、現状の調査だと1自治体あたり4地点ほどしか調べられていないため、濃度の高かった地域で追加調査を行う。栗岡祥一環境局長は答弁で、「現在調査地点の選定を行っており、今後順次測定を進め、年度内の結果公表を目指す」と述べた。(伊藤あずさ)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません