踏切立ち往生、どう対処? JR四国、住民らと訓練

福家司
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 【香川】秋の全国交通安全運動に合わせて、JR四国は踏切の安全通行を地域の住民らと確認する訓練を21日、高松市春日町の高徳線春日川東踏切で実施した。県警や市の担当者らを含む約30人が参加した。

 住民らは踏切内で車が動けなくなった事態を想定して、車に備え付けられている発炎筒に点火したり、振り回したりして列車に危険を知らせる方法を実習。踏切支障報知装置(非常ボタン)を実際に押した。踏切内に閉じ込められた車が遮断機を押しのけて脱出するなど、ふだんはできない訓練も体験した。

 踏切の近くに住む古高松地区連合自治会役員の安部忠明さん(63)は「踏切内で遮断機が下りてくると、訓練とはいえぞっとした。脱出する時もかなり衝撃があった」と話していた。

 JR四国によると、同社管内での踏切事故は今年度、8月末現在5件で、前年同期を4件上回っている。参加者は通りかかった車にクリアファイルやポケットティッシュを配って安全通行を呼びかけた。(福家司)

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