日中韓首脳会談、習氏「適切な時期の開催歓迎」 再開向け初めて公言

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杭州=金順姫 ソウル=太田成美 イスタンブール=高野裕介
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 中国浙江省杭州市で23日夜、第19回アジア競技大会の開会式があった。現地入りした習近平(シーチンピン)国家主席は開会に合わせて訪中した12カ国の要人と相次ぎ会談。韓国の韓悳洙(ハンドクス)首相に対し、日中韓の首脳会談について「適切な時期の開催を歓迎する」と述べた。

 アジア大会開会式にはクウェート、カタール、マレーシアキルギスなど12カ国の政府や議会、王室の要人が出席し、習氏と相次ぎ会談した。

 韓国はこれまで大臣級の参加が通例だったが、首相を派遣。対米関係を重視する尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の下で中韓関係は緊張してきたが、北朝鮮とロシアが首脳会談をして急接近するなか、北朝鮮に影響力のある中国との関係改善を図った。

 韓国政府高官によると、習氏は23日の韓氏との会談で、尹政権が議長国として年内の開催を目指している日中韓首脳会談について、「適切な時期の開催を歓迎する」と述べた。

 それぞれの関係悪化やコロナ禍で2019年を最後に中断してきた会談の再開に、習氏が前向きな姿勢を公言したのは初めて。日米韓の連携が強まるなか、米国を除く3カ国の枠組みを重視する姿勢を示した形だ。韓氏は「早急に首脳会議が開催されるよう努力していく」と応じたという。

 韓氏はまた、習氏に「(韓中…

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