辺野古移設反対のオブジェ、米兵が破壊 米軍が補償金660円を提示

棚橋咲月
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設工事が進む米軍キャンプ・シュワブ名護市)のそばに置かれた、海の埋め立てに反対するメッセージが込められたオブジェを米兵が壊していたことがわかった。制作者から被害届を受けた県警が器物損壊の疑いで捜査。名護署が米兵らから事情を聴いている。

 壊されたのは「地球の涙」と名付けられたオブジェで、高さ1・8メートル、幅1・5メートルの鉄製。制作者の男性(74)によると、6月26日にシュワブのフェンスと歩道の間にある空き地に設置した。米軍から「敷地内にあたる」として撤去を求められ、対応を検討すると返答。翌日、基地との境界を示す黄色い線が現場に引かれた。

 28日朝、オブジェは一部が取り外され、傷ついた状態で見つかったという。

 今月中旬、米軍側は名護署を通じて男性に謝罪の意向を示し、破損した部品の補償金として660円の支払いを申し出たという。男性は「表現の自由が侵害されたことに抗議したい」と話している。

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この記事を書いた人
棚橋咲月
那覇総局
専門・関心分野
沖縄、平和