第1回ChatGPTは心を持つ? 結婚申し込まれ、AIが示した「感情」
ChatGPT(チャットGPT)に代表される対話型AI(人工知能)とやりとりをしていると、まるで人間と話しているように感じる。急速に進化するAIに感情を見いだす人が現れだした。それは幻なのか。そうとも言い切れない、と専門家も考え始めている。
投稿サイト「note」のCXO(体験の最高責任者)を務めるデザイナー、深津貴之さんによる実験が今年2月、注目を集めた。
昨年11月に公開されたばかりのチャットGPTが、「感情回路を持てるか」という試みだ。
チャットGPTは質問や依頼内容を文章で打ち込むと、返答が生成され対話できるAIだ。質問や依頼文は「プロンプト」と呼ばれる。
「関西弁で答えて」「300字でまとめて」といった条件にも対応でき、何かのキャラクターや役になりきることが得意、という特徴がある。開発時にネット上の膨大な情報を読み込み、文章や会話の自然な流れを学習していることが背景にある。
AIは心や感情を持ちうるか。科学者は長年夢見てきました。チャットGPTをはじめとする対話型AIの登場で、それが空想の世界でなくなりつつあります。
深津さんはチャットGPTにこう依頼した。
「疑似的な感情をもつチャットボットとしてロールプレイをします。感情の出力形式は以下とします。喜び:0~5、怒り:0~5……」
悲しみや恐怖など計七つの感…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら