与野党から謝罪と説明求める声、相次ぐ 杉田水脈氏の人権侵犯認定で
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員のアイヌ民族らに対する差別的投稿をめぐり、札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定したことを受け、与野党から議員の資質を疑問視する声が相次いでいる。杉田氏は過去にも差別的な言動を繰り返しており、自民側の対応が改めて問われている。
杉田氏は2016年、国連での会議について、写真とともに「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」などとブログに投稿。札幌法務局が今月7日付で「人権侵犯の事実があった」と認定し、人権を尊重するよう杉田氏に啓発をした。この問題について、杉田氏本人は21日までに取材に直接応じていない。
説明に後ろ向きな姿勢に、野党は批判を強める。立憲民主党の泉健太代表は同日、「謝罪と説明を行うべきだ。このような人物を国会議員候補として公認し続けるのか。自民の人権感覚が問われる」とコメント。長妻昭政調会長も会見で「人権後進国の汚名を着せられるような行動を重ねている」と述べ、本人だけでなく自民側の対応も求めた。日本維新の会の馬場伸幸代表は、「人権侵犯を認定されたことは重く受け止め、謝罪会見をするべきだ」と語った。
また、共産党の小池晃書記局長は、岸田文雄首相が22年8月に杉田氏を総務政務官に起用=約4カ月後に事実上更迭=したことに触れ、「政権の責任も問われる」と指摘。「自民として本人に謝罪、撤回させるべきだ。そういうことをやらなければ議員の資格が問われることになる」と話した。
繰り返される杉田氏の差別発…
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