岐路に立つ朝鮮学校、「地域の仲間」として守りたい サポーター募集
滋賀朝鮮初級学校(大津市木下町)が、子どもたちの学びの場を保障しようと、一定額を毎月寄付してもらう「マンスリーサポーター」を募集中だ。滋賀県内唯一の朝鮮学校として存続していくため、多くの人に知ってもらいたいと協力を呼びかけている。9月末まで。
8月27日、住宅街の一角にある同校の校庭。大津高校吹奏楽部や同校の子どもたちが、朝鮮半島の伝統打楽器を鳴らす「サムルノリ」を一緒に演奏した。催しの名前は「ウリハッキョマダン」。朝鮮半島の言葉で「私たちの学校広場」という意味だ。
催しは、多様性の拠点として「日本人を含めた私たち地域の学校にしていきたい」と、県内の公立学校の教員らが企画し、2006年から始まった。
18回目の今年は、コロナ禍で中止されていた屋外ステージや飲食の出店が4年ぶりに復活。これまでで最も多い約1千人が訪れた。
民族衣装のチマ・チョゴリを体験した大津市の女性(45)は「徒歩10分の距離に住んでいるけれど、来たのは初めて。文化に触れてみると、もっと知りたくなった」と楽しそう。
催しを手伝った卒業生の在日4世、姜潤花(カンユナ)さん(21)は「私がいた頃より日本のかたの参加が増えた。わざわざ足を運んで学校に来てもらえるのはうれしい」と明るい表情だった。
年々減る子どもの数、閉校や統廃合も
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