北陸新幹線 車輪に迫力 開業見すえ石川県が企画展

土井良典
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 来年3月16日に開業が決まった北陸新幹線の金沢―敦賀間をPRする企画展が、石川県小松市の木場潟公園で開かれている。県主催で、実際に約200万キロを走った北陸新幹線の車輪を間近で見ることができる。27日まで。入場無料。

 同園・東園地の里山交流ハウスに、北陸と鉄道の歩みを学べるパネル24枚を展示。鉄道敷設の試みを経て、1893年に敦賀から石川までの路線が着工、4年後に福井―小松、5年後には小松―金沢、金沢―高岡間と一気に開業が進んだことなどを紹介する。

 展示の目玉の車輪は、直径90センチ、重さ約450キロ。北陸新幹線W7系で使われた。最高速度260キロに耐え、東京―金沢間を約2700往復したもの。よく見ると、レールの上に乗る車輪の「踏面」が内側から外側に向かって曲線を描く。より速く、かつ安全に走るための工夫と技だという。

 小松市出身の父親らと訪れた戸井皓介ちゃん(5)=名古屋市=は「丸くて大きい」と、身を乗り出して車輪をのぞき込んでいた。

 金沢市の石川県立図書館で6月から開いていたものを巡回させた。10月1日から13日までは、のと里山空港(輪島市)でも開かれる。(土井良典)

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