岸田文雄首相は13日、第2次岸田再改造内閣を発足させた。閣僚の任命や罷免(ひめん)は憲法に定められた首相の権限で、「変化を力にする内閣」と強調するが、人事権をうまく行使できていると言えるのか。憲法学者の南野森・九州大教授に聞いた。
――内閣改造の評価は。
岸田政権が発足して2年たらず。発足時をあわせ3回大幅な人事を行った。
なぜ毎年、内閣改造をするのか。閣僚は政策について日々猛勉強しなくてはならないのに、1年程度で交代するのは政策の継続性の点で非常に問題がある。閣僚の仕事は誰にでもできる仕事ではないはずだが、派閥の順送りで決まる。国益に反するのではないか。
ウクライナ訪問直後の外相を交代
――国益に反するとは。
とりわけ外相の交代だ。今年…
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