復興応援の「熊谷桜」間もなく千本 苗木100本、来月も気仙沼へ

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猪瀬明博
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 埼玉県熊谷市ゆかりの武将、熊谷直実(くまがいなおざね)から名をとった「熊谷桜」を、同市の市民団体が宮城県気仙沼市に贈る活動を始めて今年で10年になる。東日本大震災からの復興応援になればとの思いで、来月も100本持参する。目標の「千本桜」も間近だ。

 この活動をしているのは「『花のお嫁入り』気仙沼に熊谷桜を植える会」(横田透会長)。気仙沼は直実の孫・直宗が治め、現在も世帯の5%が熊谷姓といわれる場所。震災後、熊谷からは市民が義援金を送ったり、市民劇団が歌舞伎を上演したりして交流を重ねてきた。そして2014年4月に熊谷桜の苗木を届け始めた。

 昨年までで8回、計842本。今年は10月22、23日、市内外から参加者を募ってバスで現地に向かう。今年は直宗が気仙沼入りして800年。それを記念した追善法要が行われる菩提(ぼだい)寺などで、地元の人たちに贈る。また直宗の領地でもあった現在の南三陸町にも、会として初めて訪問する。名所「北の恋人岬」に5本植樹する計画だ。

 横田会長は「見た目は復興が…

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