初秋の山 淡い彩り シュウカイドウが見頃
永沼仁
秋の季語として知られる「シュウカイドウ」が、埼玉県ときがわ町の山の斜面で淡いピンク色の小柄な花を咲かせている。今月中旬ごろまでが見頃だという。
江戸時代初期に日本に持ち込まれた花とされ、町商工課によれば、椚平(くぬぎだいら)地区の約7千平方メートルの木立には約14万株が群生している。鹿の食害に遭ったこともあり、地域住民らが防除柵を設けて保護してきた。
今年は開花が遅れ、8月中旬に咲き始めたという。今月10日に訪れた人たちは「小さくてかわいい」と話しながら、スマートフォンで盛んに写真を撮っていた。(永沼仁)