【神奈川】横浜税関は8日、今年1~6月に知的財産侵害物品の輸入を差し止めた件数が6109件に上ったと発表した。差し止め品には、大谷翔平選手(エンゼルス)のユニホームや、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本チームの帽子の模倣品などが含まれていた。5年連続で上半期の摘発件数は全国最多だった。

 最も多かったのは「衣類」の1988件。スマホケースなどの「携帯電話及び付属品」が1633件で続いた。偽ブランド品の口紅や医薬品もあり、税関は「健康や安全が脅かされる危険性がある」と注意を呼びかけている。

 差し止め品の85%以上が中国からの輸入。オンラインショッピングなどで国際郵便を使い個人に届けられるものが大半だという。

 2022年の関税法改正で、個人使用の場合でも、海外事業者から国内への模倣品の輸入ができなくなり、差し止め件数が増加しているという。(手代木慶)