ロシア同盟国アルメニア、米国と軍事演習へ 不満募り離反の動き加速

有料記事ウクライナ情勢

 旧ソ連の構成国でロシアの軍事同盟国であるアルメニアの国防省は6日、米国との合同軍事演習を11~20日に開くと発表した。アルメニアは、隣国アゼルバイジャンとの紛争をめぐりロシアへの不満を募らせ、ウクライナ侵攻後は欧米に接近する動きを強めている。ロシアでは反発の声も出ている。

 演習は「国際平和維持活動への準備の一環」として、アルメニアで実施される。「紛争当事者間の安定化」が目的に含まれ、アゼルバイジャン領のナゴルノ・カラバフをめぐる紛争を連想させる内容だ。

 アルメニアは1月、ロシア主導の「集団安全保障条約機構」(CSTO)の合同軍事演習を今年は自国で開催しないと表明した。それだけに、ロシアと対立する米国との合同演習は異例の事態とも言える。

幹線道路封鎖、アルメニア「人道危機」

 ナゴルノ・カラバフはアルメ…

この記事は有料記事です。残り369文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2023年9月10日20時33分 投稿
    【解説】

    これまでアルメニアとアゼルバイジャンの対立ではロシアがアルメニアを、トルコがアゼルバイジャンを支援するという形であったが、そのアルメニアがロシアではなく、アメリカと合同軍事演習をするというのは、明白なロシアに対するメッセージ。ロシアがウクラ

    …続きを読む
ウクライナ情勢 最新ニュース

ウクライナ情勢 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]