公明票は「ちゃんと動いた」、けれど 立川市長選、自民敗北の舞台裏

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太田原奈都乃 中村瞬 宮脇稜平 堀川勝元

 東京都立川市長選は、自民党と公明党の関係悪化が表面化してから都内で初めて迎えた首長選だった。前立憲民主党都議が、現職から後継指名を受けた前自民都議らを破って初当選。都議としてもライバル同士だった2人の票差は1581だった。当落を分けたものは何だったのか。

前都議同士のライバル対決は1581票差

 3日に初当選を決めた前都議会立憲民主党団長の酒井大史氏(55)は、前回選に続く再挑戦だった。4年前は自公が推薦した現職に257票差で敗れていた。

 今回の投票率は37・15%で、前回を2・41ポイント上回った。酒井氏は4年前よりも票差が開いたことに触れ、「多くの市民がいまの停滞した市政にノーと(いう思いがあった)」と、勝因を振り返った。

流れつくった前明石市長の応援

 酒井氏は立候補表明後に立憲…

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