南極のコウテイペンギン1万匹近く死亡か 温暖化で海氷なくなり

有料記事気候変動を考える

市野塊
[PR]

 昨年、地球温暖化で南極の海氷が溶けたことで、そこで暮らしていた1万羽近いコウテイペンギンのひながおぼれ死んだ可能性があることを、英国などの研究チームが明らかにした。今年の冬はさらに被害が増えるおそれもあるという。

 世界気象機関(WMO)によると、南極の海氷面積は2023年2月に過去最小を記録するなど、温暖化の影響で溶けてきている。

 南極のコウテイペンギンは、毎年春に海氷上の繁殖地に到着し、5~6月に産卵。2カ月ほどで孵化(ふか)し、12~1月に巣立つ。ただ、それまでは防水性のある羽が発達しない。年間を通じて氷が安定しなければ移動できずにおぼれてしまう。

 チームは22年、衛星画像を…

この記事は有料記事です。残り444文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません