ベトナム人の駆け込み寺を東京に 尼僧には立ち上がる理由があった

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平山亜理
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 日本で暮らすベトナム人の「駆け込み寺」を東京都内につくる計画がある。活動の中心になっているのはベトナム人の尼僧。異国の地でトラブルに巻き込まれる技能実習生や留学生も多く、「心の安らぎにつながる、よりどころにしたい」という。

 来日して20年以上になる尼僧のティック・タム・チーさん(45)は、在日ベトナム仏教信者会の会長として、埼玉県本庄市の大恩寺を拠点に活動してきた。そんななか、関東各地からのアクセスの面から東京にあたらしい寺を建立したいと考えた。名づけて東京大恩寺だ。

行き場を失った実習生 病死や自殺の若者も

 大恩寺では、コロナ禍で突然…

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2023年8月31日1時48分 投稿
    【解説】

    ベトナムの尼僧・ティック・タム・チーさんと大恩寺の活動については、すでに諸報道が積み重ねられてきている。 ・「技能実習生の駆け込み寺、大恩寺 ベトナム人住職の思い」(朝日新聞デジタル2021.10.26) https://digital

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