中国恒大、上半期の赤字6600億円 純損失は2年半で計12兆円超
経営危機に陥っている中国不動産大手の中国恒大集団は27日、2023年6月中間決算を発表した。純損益は330億元(約6600億円)の赤字だった。中間期の赤字は2年連続。負債総額は2兆3882億元(約48兆円)で、昨年12月末時点よりわずかに減ったものの、厳しい経営状態が続いている。
恒大は今年7月になって21年12月期、22年12月期の決算を発表した。2年間の純損失は単純計算で約5800億元(約11・6兆円)だった。今回の中間決算発表を合わせると、2年半の赤字額は合計で12兆円を超える規模となった。
23年6月中間期の売上高は前年同期比44%増の1281億元(約2・6兆円)だった。経営危機が表面化する前だった20年6月中間期の売上高2666億元(約5・4兆円)から半減した。不動産市場の停滞や開発物件の評価額が下がったことが、収益に響いた。
恒大は今月17日、米国で破…
- 【視点】
記事で解説している「恒大集団」に続き、不動産大手「碧桂園」の経営危機も顕在化しており、中国の不動産バブルが崩壊した可能性が濃厚となってきました。 80年代に日本が経験したバブルと中国のバブルはよく似ています。日本は戦後、米国に対する
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