2024年の米大統領選に向けた共和党の第1回テレビ討論会が23日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた。候補者指名争いの本格的な幕開けだが、支持率でトップを走るトランプ前大統領は欠席し、論戦を避けた。討論会でトランプ氏を正面から批判した候補も限られた。
討論会には、献金者数や支持率などの条件を満たし、共和党の指名候補が最終的に誰になっても支持する、と誓約した候補8人が参加した。フロリダ州のデサンティス知事や実業家のラマスワミ氏、ペンス前副大統領などが議論を交わし、約2時間、FOXニュースが中継した。
トランプ氏は討論会と同じ時間帯に、元FOXニュースの看板司会者タッカー・カールソン氏との問答形式で、収録済みの録画をX(旧ツイッター)で公開。世論調査で大差のトップに立っていることを強調し、「討論会に出れば、大統領選に出るべきではない人たちから嫌がらせを受ける」などと話した。他の共和党候補や民主党のバイデン大統領に対し、一方的に中傷や批判を続けた。
大半の候補が「有罪でもトランプ氏を支持」
討論会では、4度にわたり起…
- 【視点】
ロシアでも大統領選のたびにテレビ討論が行われますが、プーチン氏は1度も出席したことがありません。毎回、当選する可能性がほぼ皆無の泡沫候補たちが討論をするという珍妙な光景が繰り広げられます。 本命のトランプ氏が不在の米共和党の討論会は、民主
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