マイナ保険証、40万人ひもづけされず 利用できない状態
村井隼人
マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」で、少なくとも約40万人がデータのひもづけがされずに利用できない状態になっていることがわかった。保険者では最も多い加入者がいる中小企業の全国健康保険協会(協会けんぽ)が16日、取材に明らかにした。本人や事業主がマイナンバーを提出していないことで作業が滞っているのが主な原因とみられるという。
マイナ保険証は、加入する公的医療保険の保険者が加入者情報とマイナンバーをひもづけた上、加入者本人がマイナ保険証の利用登録をすることで使えるようになる。
協会けんぽによると、マイナンバーとのひもづけ作業は2016年から開始。ただ、マイナンバーが提出されないことなどから今年3月末時点で、加入者約4千万人のうち1%(約40万人)について、ひもづけ作業が完了できていないという。
加入者側からマイナンバーが…