なでしこが示した「男子では薄れた」財産、もう背負わせたくない重圧
サッカー女子ワールドカップ(W杯)豪州・ニュージーランド大会を終えて帰国した空港で、日本代表(なでしこジャパン)の池田太監督は志半ばだったことを語った。
「インパクトを残したことも、ベスト8で敗退したことも事実。次につなげたい」
1―2でスウェーデンに敗れた準々決勝を、体格差や高さにやられたと片付けるのは簡単だ。でも、それでは、成し遂げた部分も、まだ足りなかった部分も矮小(わいしょう)化してしまう気がしている。
高さ対策を問う質問に、池田監督はその必要性を認めた上で答えている。
side change
サッカーを30年以上にわたって取材してきた潮智史記者が独自の視点でつづるコラムを連載でお届けしています
ここから続き
「サッカーは互いにやり合う…
- 【視点】
スポーツとは、サッカーとは、不思議なものです。なでしこジャパンを準々決勝で打ち負かしたスウェーデンが、準決勝でスペインに敗れる。でも、そのスペインに1次リーグでなでしこジャパンは快勝している。AはBに勝ち、BはCに勝つと、AはCよりも強い。
…続きを読む