「家も、寺も、街も」迫る黒い煙 車で避難したラハイナの日本人僧侶

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高室杏子
【動画速報】焼け落ちた米ハワイ州マウイ島・ラハイナの街=広中愛さん提供

 米ハワイ州のマウイ島でおきた大規模な山火事では、かつてハワイ王国の首都でもあった島西部の町、ラハイナに甚大な被害が出た。自宅に火の手が迫る中、車で避難した日本人僧侶が12日、当時の様子を取材に明かした。

 浄土真宗本願寺派のラハイナ本願寺の僧侶、広中愛さん(46)は「車と身体以外すべて燃えてしまった」と話す。

 寺はラハイナ南部の閑静な住宅が立ち並ぶ一角にあった。現地時間の8日未明、境内にある自宅で寝ていると、窓にものが当たる音で目が覚めた。強風が吹き荒れ、未明から停電が続いていた。

 強風は日中も続き、家の窓ガラスが割れ、ドアが壊れる被害が出た。近くでは街路樹のパインツリーが倒れて道を塞いだ。あちこちで倒木が起きていると妻から聞いた。

草むらから煙り、破裂音も

 倒木の様子を見に行っている…

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    宮地ゆう
    (朝日新聞GLOBE副編集長=米、IT)
    2023年8月13日13時19分 投稿
    【視点】

    ラハイナは20年くらい前に初めて訪れ、その後、取材やプライベートで何度も滞在した街でした。大きなショッピングモールや巨大リゾートが点在するオアフ島やハワイ島とは違い、小ぶりな町にハワイ王朝の歴史や捕鯨で栄えた時代を刻んだ、落ち着いた素敵な街

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