円陣組み、仲間と泣いた なでしこ、一体感生んだ「ハミルトンの夜」
サッカー女子ワールドカップ(W杯)豪州・ニュージーランド大会の準々決勝。スウェーデンに敗れたあと、日本代表(なでしこジャパン)の選手たちは円陣を組んだ。
ほとんどの選手が、涙を流していた。
MF長野風花(リバプール)は、その後の取材エリアでも涙が止まらず、言った。
「このチームを誇りに思う」
その一体感が生まれた瞬間がある。
7月21日の夜、ニュージーランド・ハミルトン。
ザンビアとの初戦を翌日に控え、選手たちは宿舎のミーティングルームに集まった。
トレーニングパートナーの2人も含め、メンバー25人が輪になって座る。全選手を集めた主将の熊谷紗希(ローマ)は熱く訴えた。
「このメンバーで、私は勝ちたい」
2011年の優勝を知る熊谷紗希選手が開いた開幕前日のミーティング。そこで思いを述べたのは、熊谷選手や29歳の田中美南選手でした。感極まり、5~6人が涙を流したというハミルトンの夜とは。
なでしこジャパンの歴史を塗…
- 【視点】
個々がそれぞれに自立したプロの集団ともなると、全員が本音をぶつけ合う場って意外に少ないんです。だからこそ、一度でも全員で本音をぶつけ合えたチームの結束は急速に強まる。なでしこジャパンの場合、このハミルトンの夜がポイントになりました。準々決勝
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