アニメ化で尾瀬を「聖地」に 娘救った高校の危機に父親が挑む夢

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川村さくら

 「アニメ聖地化」によって尾瀬地域を盛り上げたいと奔走している1人の「親父」がいる。駆り立てるのは、娘に笑顔を取り戻し、特技を与えてくれた群馬県立尾瀬高校(同県沼田市)への感謝の気持ち。無謀に見える計画でも、実現を信じて懸命に取り組んでいる。

 安中市の武井俊幸さん(57)。38歳までは東京へ新幹線通勤していたが、現在はキャリアコンサルタントとして自身の会社を経営する。尾瀬の自然とともに生活する尾瀬高生のアニメ化を目指し、クラウドファンディングサイト「READYFOR」(https://readyfor.jp/projects/oze-kyudou888別ウインドウで開きます)で資金を募っている。

 きっかけは、武井さんの娘由里菜さん(21)が尾瀬高に進学したことだった。現在は日本大学の4年生だが、中学時代には人間関係に悩み、学校に行けない時期があった。

娘が人生を取り戻した高校に恩返し

 そんな中、尾瀬の大自然で様…

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この記事を書いた人
川村さくら
ネットワーク報道本部|大阪駐在
専門・関心分野
人権、差別、ジェンダー、サブカル