国立劇場建て替え、再開場時期が不透明に 入札2回目、落札に至らず

増田愛子

 老朽化などにより建て替えが計画されている国立劇場(東京都千代田区)について、6月に行われた再整備事業の2回目の入札が不落札に終わったことが8日、分かった。劇場を運営する日本芸術文化振興会が発表した。現在の建物は10月末での閉場が既に決まっている。新劇場の開場は2029年秋ごろとしていたが、現時点で見通しは立っていない。

 計画では、民間資金を活用するPFI方式を用い、ホテルなども併設する。昨年行った1回目の入札が不調となったため、要求を見直し、2回目を実施した。応募者はいたが落札に至らず、その後、価格などを協議したが折り合わず、全応募者が辞退したという。同振興会は今後、事業コストの見直しなどを行い、改めて入札の公告を検討するという。(増田愛子)…

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