ニジェールを訪問の米政府高官 「軍政側はワグネルのリスクを理解」
今泉奏 聞き手・今泉奏
アフリカ西部ニジェールのクーデターをめぐり、米国務省のヌーランド副長官代行は7日、首都ニアメーで軍事政権の幹部らと面会した。AP通信などが伝えた。ニジェールに駐留軍を置く米国が仲介に乗り出してバズム大統領の解放などを求めたが、軍政は拒絶した模様だ。
サハラ砂漠南部のサヘル諸国ではクーデターが相次ぎ、米国も懸念を示してきた。ヌーランド氏は米国で訓練経験のある軍幹部3人と2時間にわたり面会。だが軍政トップのチアニ将軍との対面や、拘束中のバズム氏の解放は実現しなかった。ヌーランド氏は面会後、「極めて率直だが非常に厳しい対話だった」と語った。
一方、ヌーランド氏は、ロシアの民間軍事会社ワグネルの関与は現時点ではないとの見解を示した。「(軍政側は)ワグネルを招いた場合のリスクをよく理解している」とも語ったという。
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