芥川賞、この得体の知れない怪物 作家・市川沙央さんエッセー

有料記事

[PR]

 第169回芥川賞に「ハンチバック」で選ばれた市川沙央さんに、エッセーを寄せてもらった。

 いちかわ・さおう 1979年生まれ、神奈川県在住。幼少期に難病の先天性ミオパチーと診断され、14歳から人工呼吸器を使う。今年5月に文学界新人賞を受けたデビュー作「ハンチバック」で芥川賞。

 芥川賞は鵺(ぬえ)のようだ…

この記事は有料記事です。残り958文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2023年8月9日10時0分 投稿
    【視点】

    「ハンチバック」の芥川賞受賞は世間に大きな衝撃を与えたが、その反応で目立つのが「障害者の生きづらさのリアリティを伝えてくれてありがとう!」的なもので、まあその、間違ってはいなし善性の表われだとは思うのだけど、あの小説はもっと素晴らしくエグく

    …続きを読む