西佐川駅、青春の顔に 「18きっぷ」ポスターに採用で訪問客が増加

福家司
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 JR全線の普通列車が乗り放題となる「青春18きっぷ」の今夏のPRポスターに、土讃線西佐川駅(高知県佐川町)が採用され、全国の主要駅に掲示されている。同駅が青春18きっぷのポスターの撮影地になったのは26年ぶり2度目。ポスターにひかれて立ち寄る人も増えている。

 「青春18きっぷ」はJR旅客会社6社が発売している人気のフリーきっぷで、発売、使用期間は春夏冬の3シーズン。ポスターの図案は、各社が持ち回りで選んでいる。

 JR四国販売促進課によると、西佐川駅は各駅停車の列車でゆっくりと旅をする旅情にマッチした雰囲気の駅であることから、1997年の冬編に続いて選ばれた。

 ポスターの写真は、空に向かって気持ちよく伸びる線路と夏らしい草木の緑、駅に停車中の列車を通じて、夏のゆったりした風景を伝えているという。

 西佐川駅は、現在放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者、牧野富太郎博士のふるさと佐川町にある。町がJRから無償譲渡を受けて改修した木造駅舎に観光団体「仁淀ブルー観光協議会」が入り、観光情報を発信していることも選定の一因になったとしている。

 同協議会の西岡由紀さんは「ポスターに選ばれたのを機に、関東など遠方から青春18きっぷでやってきて、写真を撮ったりスタンプを押したりする鉄道ファンも目立ちます」と話している。

 JR四国管内の駅が選ばれたのは、2021年冬編の予讃線串駅以来、2年ぶり16度目。

 これまでに「夕日の美しい駅」として知られる予讃線下灘駅が3度選ばれている。(福家司)

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