神社へ渡る2日間だけ 日本一営業日数の短い駅「津島ノ宮」が今年も

福家司
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 日本一営業日数の短いJRの駅として知られるJR予讃線の臨時駅、津島ノ宮駅(香川県三豊市三野町)が4日、開設された。近くの小島にある津嶋神社での夏季大祭に合わせて5日まで開設され、2日間で普通列車が64本停車する。

 この駅のホームは大きくカーブしており、電車の床面との段差が大きい。このため、近隣の駅から派遣された駅長や駅員ら約30人が交代でホームに立ち、次々と降り立つ親子連れらの乗降を手伝った。

 神社は子どもの守り神として知られ、親子連れらは約250メートルの「しあわせ橋」を渡って神社に向かった。

 JR四国は列車が停車する時間帯に、ホームに記念駅名標を設置。今年は記念入場券も販売し、電車が到着するたびに長い列ができていた。

 6カ月の長女と初めて訪れたという香川県丸亀市の橋本真里奈さん(31)は「ホームはすごい段差でびっくり。駅員さんにベビーカーを降ろすのを手伝ってもらいました。神社では子どもの幸せを祈ってきました」と話していた。(福家司)

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