熊本城「第3の天守」が解体修復へ 10年後に再建、間もなく見納め
森北喜久馬
熊本地震で被災した国の重要文化財で、熊本城の「第3の天守」とも呼ばれる宇土櫓(うとやぐら)の復旧工事の現状が4日、報道陣に公開された。傷みが激しく、解体して修復作業を進めることになり、再建完了は2032年度の見込み。現在は櫓を覆う素屋根を組み立て中で、秋に外壁が取り付けられると直接見ることができなくなる。
宇土櫓は慶長年間(1596~1615)の建築で図面もないことから、解体は調査と並行して慎重に進める。素屋根は完成時の高さが46メートルで、石垣の上に築かれた櫓よりも6メートルほど高い。雨を防ぐと同時に、解体した部材を保管する。
今後10年にわたって覆われ…