発達障害や不登校の子に「働く」経験 社会との接点で目指す姿は

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石平道典

 発達障害や不登校などの中高生に「働く経験」を積んでもらおうという試みが、東京都足立区内で行われている。事業者にボランティアなどとして生徒らを派遣する「地域連携プロジェクト」と題した取り組みで、社会とのつながりをつくることで、生徒らに自信を持ってもらうことが狙いだ。

 プロジェクトに取り組んでいるのは、中高生らに学習支援や食事の提供などを行う認定NPO法人「カタリバ」(杉並区)。都内で中高生に放課後の居場所を提供している。活動を続ける中で、カタリバの居場所以外に社会と接点がない子は、卒業後に社会とのつながりを失ってしまうという課題があったという。

 そこで昨年12月、足立区の中高生をボランティアとして同区内の事業者や団体に派遣し、働く経験を積んでもらうプロジェクトを始めた。対象は発達障害、不登校、引きこもりなどサポートが必要な生徒。一人ひとりにあった受け入れ先を選んで送り出し、定期的に活動を振り返ってもらいつつ支援する。

 あくまで体験と位置づけてい…

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