サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)で躍動するMF宮沢ひなた(23)は、「引っ込み思案」な子どもだった。
小学生の頃、少年団で男子に交ざってプレーしていた。合宿に行くと、女の子は1人だけだった。
「大変だった記憶はある。男の子の方も恥ずかしいから、練習で2人組になりたくないとか」。笑いながら振り返る。
運動神経は抜群だった。鉄棒の逆上がりはすぐにできた。自転車も、苦労せず乗れた。そして、負けず嫌い。家の外では決して泣かない子だった。泣くのは、必ず、家に帰ってすぐ玄関で。
家を出る前は、母の貴代さん…