「前例ない暑さ」 イラン、全土に休日宣言 2日間、51度の予測も

テヘラン=佐藤達弥
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 イラン政府は1日、暑さのため外出が健康に悪影響を及ぼすおそれがあるとして、8月2日と3日を休日とすることを決めた。イラン学生通信が伝えた。国内の一部地域で、暑さを理由に特定の日を休日にした例は過去にもあったが、全土が対象になるのは異例という。

 英BBCによると、2日と3日はイランの首都テヘランで、気温が40度近くに達することが予想されている。南西部アフワズでは最高で51度になる見込み。同国政府のバハドリ報道官は1日、SNSで、「現在の前例のない暑さを考慮し、国民の健康を守るため」と決定の理由を説明した。

 イランの多くの企業では通常、毎週木曜日と金曜日が休日に当たる。今回の措置では、8月2日(水曜日)に加えて3日(木曜日)も休日だと明確に宣言することで、木曜日に営業することが多い銀行にも休業を促した形だ。

 1日午後、テヘランでは気温が43度に達した。市北部にある繁華街の路上で、ベリーの果汁に塩を混ぜたジュースを売っていたメフディさん(22)は「今年はいつもの夏より暑い。でも、明日が休みになれば、(繁華街に)もっとお客さんが来てくれるからありがたいよ」と話していた。(テヘラン=佐藤達弥)

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