【詳報】そごう・西武の売却決定 池袋本店でストライキのさなかに

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【動画】ストライキが実施され、西武池袋本店が臨時休業=遠藤雅彦撮影
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 大手百貨店そごう・西武の旗艦店である西武池袋本店(東京都豊島区)で31日、ストライキが始まった。組合員4千人のうち同店で働く約1千人が出社せず、店は終日、全館を臨時休業。大手百貨店でのストは1962年の阪神百貨店以来約60年ぶり。

 親会社のセブン&アイ・ホールディングス(HD)は31日、臨時取締役会を開き、米投資会社への売却実行を決議した。ストはセブン&アイの売却強行に反発して実施された。売却額は約2200億円になる見通し。

 セブン&アイは昨年11月、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループにそごう・西武を売却する契約を結び、今年2月に売却を実行する予定だった。だが、池袋本店の低層階に家電量販大手ヨドバシHDが出店する計画がわかり、雇用維持を求める労組や、地権者らとの調整が難航し、延期されていた。

 約60年ぶりとなる大手百貨店でのスト。この日の動きをお伝えします。

16:00

米投資ファンド「200億円超を投資し改装」

 そごう・西武を買収する米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループは「家電量販のヨドバシHDと連携を通じてそごう・西武の事業価値を最大化する」とコメントを発表した。今後、西武池袋本店を含む複数の店舗に200億円以上を投資して改装するとした。

15:00

セブンHD、そごう・西武の売却決定を発表

 セブン&アイ・ホールディングスは、傘下百貨店そごう・西武を9月1日に米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却することを決定したと発表した。

13:56

セブンHDの井阪社長、報道陣の問いかけに応じず

 セブン&アイの井阪隆一社長がそごう・西武本社を出て、車に乗り込んだ。報道陣の問いかけには応じなかった。

13:15

セブンHDの井阪社長、そごう・西武本社へ

 セブン&アイの井阪隆一社長が車でそごう・西武本社(東京都豊島区)へ入った。

12:30

「残念な気持ち」 売却決議に労組委員長

 そごう・西武労組の寺岡泰博委員長は、セブン&アイ・ホールディングス(HD)がそごう・西武の売却を臨時取締役会で決議したことに対し、「驚きはないが、残念な気持ち」と話し、「どんなやりとりがあったのかわからないが、労使協議で確認したい」と述べた。報道陣の取材に答えた。

12:30

デモを終えた労組委員長「ハンコが交わされるまでは…」 

 デモ行進を終えたそごう・西武労組の寺岡泰博委員長は「地域の方に迷惑もかけたが、我々の思いは十分にお客さまに伝わったと思う」とあいさつ。「株式譲渡契約のハンコが交わされるまでは、我々の思いを大きな声、一つの声として諦めずに伝えたい」と話した。

■豊島区長「こういう形になり…

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