CNNトップにNYT前CEO 「正確で信頼できるニュースが必要」

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ニューヨーク=真海喬生

 米メディア企業のワーナーブラザース・ディスカバリーは30日、傘下のニュース専門局CNNの最高経営責任者(CEO)にマーク・トンプソン氏を指名したと発表した。トンプソン氏は、英BBCの会長や米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の経営トップを歴任。NYTではデジタル事業の改革を主導し、成功に導いた実績で知られる。

 トンプソン氏は10月9日付で「CNNワールドワイド」の会長兼CEOに就き、世界の約4千人のCNN従業員を率いる。放送や動画、デジタルなどCNNの経営戦略を統括するだけでなく、編集長として全コンテンツの最終責任も負うという。

 CNNはニュースをケーブルテレビで放送する事業が主力だが、近年はネットのストリーミング(動画配信)の普及で苦戦している。2022年春には、独自の動画配信サービス「CNNプラス」を始めたが、1カ月弱で撤退した。その後も視聴率の低迷や編集方針をめぐり従業員などから批判の声があがり、会長兼CEOが23年6月に退任。トンプソン氏が就任すれば、約1年半で3人目の経営トップとなる。

 トンプソン氏はBBCでニュ…

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