「よいタイミング」ついに動いた植田日銀 金融市場は狙い読めず混乱
土居新平 栗林史子 山本恭介
大規模な金融緩和を10年間主導した黒田東彦(はるひこ)氏の後を継いだ日本銀行の植田和男総裁が28日、3回目の金融政策決定会合で、初めて緩和の修正に動いた。植田日銀はなぜ、このタイミングを選んだのか。物価高が続く中、金融緩和は今後、「出口」へと向かうのか。
この日午後0時半ごろ、日銀が金融政策決定会合の結果を公表すると、市場は混乱に襲われた。
東京外国為替市場では円を売る動きが強まり1ドル=141円台まで2円ほど急速に円安が進んだ。かと思えば円を買う動きが盛り返し、数分間で139円台まで一気に円高に戻した。
債券市場では長期金利の指標…
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