昆虫など生物の持ち出し急増中 奄美大島で 生態系への影響懸念

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奄美通信員・神田和明

 世界自然遺産に登録されている鹿児島県奄美大島で、昆虫など生き物の島外への持ち出しが急増している。2022年度は47件が確認され、前年度の18件を大幅に上回った。新型コロナの影響が落ち着き、来島者が増えているためとみられる。捕獲が禁じられている希少種などの違法な持ち出しはなかったが、環境省は希少種の持ち出しに警戒を強めている。

 奄美市で25日に開かれた奄美群島希少野生生物保護対策協議会で環境省が公表した。同省は、奄美空港(奄美市)で職員が手荷物検査に立ち会ったり、島内の生き物204種を判別できるアプリを試験的に運用したりして、生き物の持ち出しをチェックしている。

 22年度に確認された持ち出しは規制がない昆虫類が多かった。

 シリケンイモリを一度に約2…

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