国境の島・対馬 日韓市民が海岸清掃 交流も

対馬通信員・佐藤雄二

 【長崎】対馬市上県町佐護の井口浜海水浴場で16日、「2023日韓市民ビーチクリーンアップ」が4年ぶりに開催された。対馬海流や季節風に乗ったゴミが大量に漂着する国境の島・対馬で、2003年から日本と韓国双方で始まった海のゴミ問題を考えながら交流を深める取り組みだ。

 この日午前は、島内の高校生や市民、島外からの大学生をはじめとしたボランティア、韓国釜山外国語大学の学生など約300人が集まり、一緒に海岸清掃に汗を流した。

 午後は、同市峰町三根の峰地区公民館で、対馬の高校生と釜山外大の学生らのワークショップ。対馬に漂着する海ゴミの特徴を種類別に学び、日韓でのプラスチックゴミの特徴や捨て方の違い、今後プラスチックにどんなアクションを取りたいか意見を交わした。

 初めて海岸清掃に参加したという対馬高校3年の古賀千夏さん(17)は「日本ではペットボトルを捨てる時に色で分別しないが、韓国は透明なものと色付きのもので分別していると知り、そんなこともしているのかと思った。プラスチックのゴミを減らすために、ペットボトルではなくタンブラーや水筒を持ち歩いたり、容器を持って行って購入できる化粧品を使ったりしたい」と話した。(対馬通信員・佐藤雄二)…

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