「泉房穂旋風」明石以外でも? 現職市長破った元銀行員、その舞台裏

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高松浩志 真常法彦 鈴木春香
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 23日に投開票された兵庫県三田(さんだ)市長選で、自民、立憲民主、公明、国民民主の各党から推薦を受けて3選を目指した現職が、無所属新顔に敗れた。初当選を飾ったのは、政治家の経験も、行政経験もない、元銀行員。選挙戦にはキーパーソンがいた。全国的な知名度を誇る、あの人だ。

 23日深夜。無所属新顔の田村克也氏(57)の事務所に当選確実が伝わると、支援者から歓声があがった。

 田村氏は興奮気味に話した。

 「三田市の新しい歴史が始まった。その扉を開いたのは市民のみなさんだ」

 花束を片手に、万歳三唱。その横で音頭を取っていたのは、泉房穂・前明石市長だった。

 泉氏は暴言問題で今年春に引退するまでの12年間、明石市長を務めた。市の子ども関連の予算を2倍以上に増やし、隣の神戸市も人口減に悩む中、明石市の人口は10年連続で増加するなど注目を集めた。

 今春の明石市長選、市議選でも自らが推す候補を軒並み当選させた。そんな泉氏の支援を、田村氏は取り付けた。

 旧第一勧業銀行(現みずほ銀…

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