お中元に人気のブランド果物「あら川の桃」 国のGI保護制度に登録

伊藤秀樹
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 和歌山県紀の川市で栽培されるブランドのモモ「あら川の桃」が、国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録された。県内では「紀州金山寺味噌(みそ)」、「わかやま布引だいこん」と「和歌山梅酒」に続いて4件目となった。登録は20日付。

 あら川の桃は、紀の川市桃山町が主産地で、生産者544人が栽培している。甘さがあり、色みなど見た目にも優れる。出荷時期は6~8月で、お中元などの贈答品としても人気が高い。20日に都内でGI登録の授与式があり、生産者らでつくる「あら川の桃振興協議会」の岩見豊会長らが出席した。岸本周平知事は21日の会見で「登録は大変ありがたいことだ。積極的にPRしていきたい」と語った。

 GI保護制度は、地域ならではの自然や社会、文化的環境のなかで、伝統的な生産方法で栽培されてきた農産物の名称を、その地域の知的財産として保護する仕組み。2015年に施行された地理的表示法に基づいて登録・運用されている。(伊藤秀樹)

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