「この名が国宝でいいのか」 落語界4人目の人間国宝・五街道雲助
古典落語の五街道雲助(くもすけ)さん(75)が、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。2021年に柳家小三治さんが亡くなったあと、「空席」だった落語界から4人目となる人間国宝が誕生する。
東京都墨田区生まれ。口べたを直そうと、大学で雄弁部か落語研究会に入ると決めた。先に通りかかった後者へ足を踏み入れ、小学生で寄席に通った落語愛が再燃した。大学2年で落第したのを機に入門した。
前座時代、掃除をいい加減にしていると師匠の十代目金原亭馬生(きんげんていばしょう)に「バカバカしいことを一生懸命やるのが落語だよ」と諭された。浅草の居酒屋に通い、とことん飲まされた。「吐いて恥をかくと、人にやさしくなれるんだ」。実社会で修業を積んだ。
ある落語会の打ち上げで、怪…
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- 【視点】
雲助師匠、人間国宝おめでとうございます。 記事にもあるように、圓朝ものの演じ手が少なくなった噺や、「やんま久次」の代表されるようなピカレスクロマンともいえる噺を復活させ、見事お弟子たちさんに継承し、現在ではまたよく耳にすることができる噺に
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