ヤングケアラーからの相談、LINEで 品川区が23区初の窓口開設

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石平道典
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 大人の代わりに家族の世話を日常的に行っている「ヤングケアラー」を支援しようと、東京都品川区は今月、無料通信アプリ「LINE」で相談を受ける窓口を開設した。スマートフォンで気軽に相談してもらい、悩みに寄り添っていく。区によると、LINEの相談窓口設置は都内23区では初めて。

 ヤングケアラーは家族の世話や介護などに追われている18歳未満の若者。厚生労働省が2021年と22年に公表した全国調査によると、世話をする家族が「いる」と答えたのは小学6年生で15人に1人にあたる6・5%、中学2年生で20人に1人の5・7%だった。

 区は昨年度、区立学校の教職員や区職員向けの研修会を行うなど対策に乗り出した。教職員にアンケートをしたところ、「ヤングケアラーの子がいるが、どこに相談したらいいか分からない」といった声が浮かび上がるなどし、支援を強化することにした。

 今年4月からは一般社団法人ヤングケアラー協会に支援業務を委託し、代表理事の宮崎成悟さんと、小林鮎奈(あゆな)さんのヤングケアラーだった2人をコーディネーターとして区子ども家庭支援センターに配置。水曜と金曜の週2回、当事者や支援に携わる組織などからの相談を受け付けている。

 今回、より気軽に相談できる…

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