かっぱえびせん、有毒アリ対策に効果? 水際で重宝…カルビーの驚き
岡山県倉敷市の港で7月、有毒の外来アリ「コカミアリ」が見つかった。県が約30匹駆除したものの、繁殖力が高いため、いったん定着すると生態系などに大きな影響を及ぼす。1匹も逃がさず捕まえるために、欠かせないモノがあるという。それは誰もが知っている、あの「やめられない」人気菓子だ。
コカミアリが見つかったのは7月3日、倉敷市の水島港国際コンテナターミナルだった。毒アリのヒアリを調査していた専門業者が見慣れないアリを発見。県の職員がその場で約30匹のアリを駆除した。
しかし、まだ隠れている個体がいるかもしれない。1匹も逃さずおびき出して、水際で食い止めるにはどうしたらいいか。県自然環境課や港湾課の職員が考えをめぐらせていたところ、環境省からこんなアドバイスがあった。
「かっぱえびせん」が効くようです。
カルビーも驚いた
県はさっそく、かっぱえびせんをコンテナターミナルに置き、粘着わなを仕掛けた。さいわい、その後は発見に至っていないという。県の担当者は「アリは甘い菓子より、かっぱえびせんを好むというのは、アリ対策の関係者の間でよく知られている話のようだ」と言う。
これには、かっぱえびせんを製造するカルビー(東京)の広報担当者も「全く知らなかった」と驚く。
広報担当者は「アリは、スル…
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