警察の懲戒処分117人 「異性関係」最多、プライベート事案増加

吉沢英将
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 今年上半期(1~6月)に懲戒処分を受けた警察官と警察職員は、全国で117人いた。警察庁が20日、発表した。昨年同時期(116人)から1人増でほぼ横ばい。逮捕者は前年から3人減って26人だった。

 業務上の行為で処分を受けたのは21人で前年同期から18人減った一方、プライベートでの行為により処分を受けたのは19人増の96人。警察庁は、新型コロナ対策の行動制限が緩和され、酒席などでの不適切な行為が増えているとみている。

 処分の理由ではセクハラなどの「異性関係」が最多で昨年と同じ46人。「窃盗・詐欺・横領等」が25人(前年同期比3人増)、「交通事故・違反」が21人(同12人増)などと続いた。

 処分の種別では、免職18人(同8人増)、停職25人(同4人減)、減給58人(同4人増)、戒告16人(同7人減)。

 都道府県警別では、警視庁と千葉県警が最多の12人。千葉県警では1件の飲酒運転で3人が懲戒処分を受けたという。(吉沢英将)

逮捕者、28人に

 警察庁は25日、今年上半期(1~6月)に逮捕された警察官や警察職員は、昨年同期から1人減って28人だったと発表した。今年上半期の懲戒処分者数についての20日の発表では、逮捕者数は26人としていたが、計上漏れがあったという。

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