岩波書店「世界」のツイッターが凍結 編集部「思い当たる節はない」

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 岩波書店が発行する月刊誌「世界」の公式ツイッターアカウント(@WEB_SEKAI)が凍結され、SNS上で話題を呼んでいる。

 「世界」編集部によると、凍結を確認したのは18日朝。ツイッター社からは「プラットフォームの悪用とスパムを禁止するルールに違反している」というメールが届いたという。「思い当たる節はない。ツイッター社のサイトから異議申し立てをしている」と担当者。「世界」のアカウントが凍結されたのは初めてという。

 7日発売の8月号では「特集:安倍政治の決算」と題して安倍晋三元首相の政策思想が残した課題を論じていた。19日昼時点で、「世界」8月号はアマゾンなどのネット書店で購入できない状況になっている。担当者は取材に「在庫が切れることはこれまでにもあり、今回も売り切れたのだと思う。SNSで話題になって注文いただいた方もたくさんいるようなので」と話した。

 ツイッタージャパンの担当者は取材に対し、「凍結等の対応についてはルールに従って判断され、ルールにない恣意(しい)的な判断で対応がされることはない」とした上で、「個別の事象についてはお答えしかねる」と回答した。

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    辻田真佐憲
    (評論家・近現代史研究者)
    2023年7月19日19時45分 投稿
    【視点】

    ツイッターのアルゴリズムは不安定なので、これまでも「なぜこのアカウントが、このタイミングで?」という凍結がなんどもありました。今回は『世界』のアカウントで、しかも直近の特集が安倍政権の検証だったので話題になっていますが、安易な陰謀論に走らず

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2023年7月19日20時39分 投稿
    【視点】

    この件で興味深いのが、「世界」アカウント凍結の妥当性という問題がまったく放置されたまま、左派言論誌の垢凍結という事態を喜ぶか否かだけが重要視され、ひたすら煽り煽られ盛り上がっているネットの空気感だ。 冷静にいろいろ観察すると、さすがに保守

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